【月を知る】夜空の月の見つけ方~月が見える日、見えない日

夜、空を見上げる習慣はありますか?

私はよく夜空を仰いで月を探します。
昔から月は好きでしたが、特にここ数年は満月の日は、部屋の電気を消して少しの時間、満月をただただぼんやり眺めます。満月はずっと見ていると色が変わって見えたり不思議な気持ちになったりと、魔力があると言われるのも少しうなずけます。
また、月の美しさを形に残したくて、満月の写真を撮ることがルーティーンにもなっています。

でも、月を毎日見ることは叶いません。お天気によって見えないこともありますが、もともと月を見ることができるのは決まったときだけ。場所にもよりますが、結論から言うと、月夜を楽しめるのは満月の前後約2週間くらいです。

そこで改めて「月が見える日・見えない日」と、月の動きから見る「月が見える時間帯と方角」についてまとめてみました。日々のお月見の参考にしてみてください。

※写真は昨夜、西の空に見えた月です。

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月の満ち欠けのサイクル〜月相と月齢

まずは月の満ち欠けから見る「月が見える日・見えない日」です。
三日月や満月など、月相(月が光って見える部分の形)が毎日少しずつ違うのはご存知だと思います。

月は、約29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しています。新月から満月、そしてまた新月へ。太陽、地球、月の位置により、太陽光が月を照らす部分が地球からは都度変わって見えるため、月が満ちたり欠けたりするように見えます。

月の満ち欠けのサイクルは大体こんな感じです。新月から満月、満月から新月への移行期間は約2週間。月相は8か10で見るのが一般的で、私は6か8区切りで見ることが多いです(ここでは8で見ていきます)。

【8つの月相と周期】
※上記画像の番号と照らし合わせてみてください。
①新月…太陽と月が重なり、月が見えないタイミング。
②三日月…左側が欠けた三日月。
③上弦の月…左側が欠けた半月。
④十三夜の月…満月直前の月。
⑤満月…月がまん丸に見えるタイミング。
⑥十八夜の月…満月の右側が欠けた月。
⑦下弦の月…右側が欠けた半月。
⑧二十六夜の月…右側が欠けた三日月。

また、新月を0として1日ずつ月の満ち欠けをカウントしていく「月齢」で月の満ち欠けを見る人もいます。月齢で見た場合、月齢14~15が満月で、月齢29ごろが新月の直前の極細の月相(もしくはもう見えない)となります。

【8つの月相と月齢】
①新月…月齢0(新月当日)
②三日月…月齢3(新月から約3日)
③上弦の月…月齢7.5(新月から約1週間)
④十三夜の月…月齢12(新月から約12日)
⑤満月…月齢14(新月から約2週間)
⑥十八夜の月…月齢17(新月から約17日、満月から2~3日)
⑦下弦の月…月齢22.5(新月から22~23日、満月から約1週間)
⑧二十六夜の月…月齢25(新月から約25日、満月から約10日)

こちらのサイトでは日々の月相や月齢、毎月の新月満月、月がある星座などがわかります。私も良く拝見していますが、とても便利です。

MOON CYCLE「MOON CALENDAR」
http://moon-cycle.net/moon_calendar.html

月相(月齢)だけで見ると、新月を含めた前後数日は、どんなに空が晴れていても地球からは月が見えないことになります。ただ、月相以外にも月の位置によっては月が見えないこともあります。次の項目では、月のある場所と時間帯から月が見えるタイミング、見えないタイミングを見ていきます。

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夜空に月が見える時間帯と方角

次は、夜、月が見える時間帯と場所(方角)です。地球や月の公転や自転による太陽との位置関係で、月が見える時間や場所も変わってきます。とは言っても規則性があるので、先程の月相と関連づけて考えると覚えやすいと思います。

【月相と月が見える時間と方角】
①新月前後…月が見えないタイミング。
②三日月前後…運が良ければ夕方に西の空に三日月を見ることができる。
③上弦の月④十三夜の月前後…日没後に南の空に満ちていく月が見え始め、徐々に西へと移動、深夜には西の空で月を見ることができる。
⑤満月前後…日没ごろに東の空に満月が見え始め、南の空、西の空へと移動。月を長時間見ることができるタイミング。
⑥十八夜の月⑦下弦の月前後…真夜中に東の空、明け方に南の空で欠けていく月を見ることができる。
⑧二十六夜の月…明け方に東の空で三日月を見ることができる(が夜の観測はできない)。

【ポイント
・月の出の時刻は毎日約50分程度遅くなっていく
・夏と冬では月が昇る高度が違い、夏は高度が低く、冬は高度が高くなる

こうして見ると、意外と月を見ることができるタイミングは限られていることがわかります。新月後、夕方西の空に見える三日月は素敵ですが、高度が低く、日没と重なり見ることができる時間も短いため、意外と見るのが難しかったりします。夜、月を楽しむには、やはり月の出の長い満月前後がベストです。

正確な月の位置や月の出の時間を調べるならこちらのサイトが便利です。

keisan 生活や実務に役立つ計算サイト「月の位置計算」
https://keisan.casio.jp/exec/system/1239785915

蠍座の満月をちょうど1週間後に控え、そろそろ夜空の月がきれいに見え始めるころ。閉塞感のある日々が続いていますが、こんな時だからこそ、きれいな月に癒されてくださいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
月が多くの人の心の癒しとなり、そして希望の光となりますように。

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