占星術の厄年とも言われる「サターンリターン」とは

土星逆行の記事を書きながら、ふと思い出したのが「サターンリターン」。恥ずかしながら、占星術を星占いレベルでしか知らなかったころ、土星逆行のことを英語で「サターンリターン」というのだと勘違いしておりました(全然別物です)。

そこで今回は「サターンリターン」についてまとめてみました。よく、「サターンリターンの時期は辛くて大変」という記事を見かけますが、個人的には、人生が大きく変わった期間ではありましたが、辛い・苦しいというような記憶はないので、「全員が辛く大変な思いをするわけではない」こと、「星の動きを上手に生かせば物事はスムーズに進む」ことを、まず最初にお伝えしておきたいと思います。

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サターンリターン(土星回帰)とは

サターンリターンとは占星術用語で、土星(サターン)が黄道を1周して元の地点に戻ってくる現象のことです。「土星回帰」とも言います。

ネイタルチャートで出生図を見るとわかりやすいのですが…生まれた時(0歳)に土星が滞在していた星座に、約29.5年をかけて1周を終えた土星が戻ってくるタイミング、ということ。土星の公転周期は約29.5年なので、誰もが30歳前後に最初のサターンリターンを迎えることになります。

サターンリターンの影響がある時期は人によって解釈が異なり、29~30歳ごろや、生まれた時の星座に土星が滞在している約2年半をサターンリターンの時期と見るのが一般的です。影響の出方に個人差があることを考え、20代後半から30代前半を対象期間と見る人もいます。

1度目のサターンリターンは30歳前後。そして2度目のサターンリターンは58歳~60歳ごろにやってきます。

サターンリターンは、二重円のダブルチャートで見ると凶星と言われる土星が重なることから「占星術の厄年」と言われていたり、サターン(Saturn=土星)をサタン(Satan=悪魔)と間違えやすいことなどから、世間的には怖いイメージが先行している印象ですが、概念としては「占星術的な観点での人生の大きな節目・転機の1つ」と捉えるのがいいのかなと思います。鏡リュウジ先生は「成人式のようなもの」と例えていらっしゃいました。

(何度も言いますが、サターンリターンが人生にどう影響してくるかには個人差がありますよ!)

時期的なことでもう1つ、サターンリターンの影響について、「土星が90℃に移動するタイミング(7~8年区切り)も節目になる」と鏡先生がおっしゃっていたので分析したところ、私は8年ごとの周期が人生で流れの変わるタイミングと一致していました(7でも間違いではないのですが、8年周期の方がしっくりきました)。

この「土星1/4周期(7~8年)」は、1度目のサターンリターンを終えた方でも使える指標になると思うので、ご自身に当てはまるか一度検証してみても良いかと思います。

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サターンリターンの影響~この時期に起こることは?

では実際に、サターンリターンを迎えるとどんなことが起こるのでしょうか。一般的に言われているのはこんな感じです。

【一般的なサターンリターンによる影響の解釈】
・苦しいこと、辛いことが頻繁に起こる、運が悪くなる。
・何をやってもうまくいかない。
・環境が変わるなど強制的な変化が起こりやすい。
・葛藤や迷いが生じやすい。
・責任が重くなる。
・特に何も起こらなくても、漠然とした不安感や焦燥感が芽生える。
・苦手なことや避けていたことなど「人生の課題」と向き合うことになる。
・乗り越えなければならない問題や課題が多発する。
・現実を突きつけられるような出来事が起こる。
・人生の見直しややり直しのようなことが起こる。
・本来の人生を生きるための軌道修正や方向転換が起こる。
・人生の大きな転機がめぐってくる。
・成長に必要な学びの機会が多くなる。
・長年の苦労や努力が報われ結果が出る。

影響の度合いやどんなことに影響が出るのかは、本当に人それぞれだと思うので(「大変だった」「苦しかった」という方が多いですが、私はどちらかというとスムーズに転機を迎えたタイプ)、あとは、土星という惑星の特性から自分なりに解釈するといいのかなと思います。

【土星が司るキーワード】
現実、不運、凶星、アンラッキー、制限、社会的、努力、責任、負荷、義務、試練、構築、忍耐、克服、課題、乗り越える

また、土星の影響が強いかも…という人は、サターンリターン期間の土星がある「星座」と「ハウス」も見ると、より一層、起こっていることへの理解が深まるのではないかと思います。

ただ、私の場合もそうなのですが、天体からの影響というのは、他の惑星の位置によっても変わってくるので、本気で読み解くのであれば、土星だけを見ずに、他の9天体との相関も見たほうが納得感が増す気がします。

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サターンリターンで土星の恩恵を受けるには?

多くの方のサターンリターン体験を見聞きしていると、どうやら私はサターンリターンに関しては「うまいことやった系」に入るようなので、何かポイントとなるようなことはあったかを思い出してみたのですが…

すみません、その頃はサターンリターンのことも土星のこともまったく頭になかったので、何がどうなってそうなったのか、「コレ!」というものは出てきませんでした…(お伊勢参りを始めたころだったので、当時は「神様のおかげ」と思っていたかも…)。

ただ、うっすらとではあるけれど、今後のビジョンのようなものはずっとあり、それが具現化した形となったので、30歳以降、そして60歳以降の在り方や生き方については事前にある程度考えておくと良い気はします。

あとは、個人の努力などではどうにもできないことですが、やはりネイタルチャートは少なからず影響していると思うので、土星のある星座やハウスを見ることで、ある程度の影響や対策などを見つけることはできるかもしれません。

というのも、私の場合、土星が私の因縁の星座へ移動した途端、大事件&心身ともに辛く大変な時期がやってきたからです。

でも、過去に何度か占星術師にホロスコープを見てもらいましたが、この因縁の星座については今までまったく触れられたことがありません。私が自分の運気とホロスコープを照らし合わせて気づいたことです。何が言いたいかと言うと、何がどう強く影響するかはホロスコープからだけではわからないので、占星術師にもわからない、ということ。つまり、これは自分で自分の人生に照らし合わせて読み取っていくしかないと思います。

ちなみに、私のサターンリターンについて言うと…その2年半の間に実家を出てひとり暮らしを始め、さらにサラリーマンを辞めてフリーランスになるという2大独立を果たしていました。

どちらも「いつかは…」と漠然と思っていたことでしたが、実はどちらも自分が努力した、というよりは、周りに流された結果というか、周りのお膳立てを受け入れていたらそうなっていた、という感じなんです。

そのせいか、当時はそれなりに色々悩んでいたのかもしれませんが、苦労も辛い記憶もあまりなくて。どちらもタイムロス(私が決めたタイミングと実際に物事が実現したタイミング)があったことを思い出したので、決してスムーズだったわけではないと思うのですが、今回思い出すまではすっかり忘れていたことなので、その後の絶望期に比べれば小さなことだったのだと思います。

私はサターンリターンを運が悪い時期ではなく、「本来の人生を生きるための軌道修正や方向転換が起こるとき」「人生の大きな転機がめぐってくるとき」と解釈しています。その影響がどう出るかに個人差はあるとしても、心構えなど前もって何かしらの準備をしておくといいのではないでしょうか。

また、土星は個人というよりは社会に影響のある惑星なので、今後のビジョンを他人に話していたりすると、私のように、周りの環境が自然と整っていく、ということが起こるのかもしれません。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
土星の運行を見ることで、人生の流れにうまく乗ることができますように。

そういえば、『サターンリターン』というまんまなネーミングの漫画があるのをご存知ですか?気になったので無料公開されていた1話目を読んだのですが…なかなか闇が深そうなストーリーでした。やはりサターンリターンは人によって捉え方が様々なんですね。

↓↓明日(5月11日)中は1巻が無料で読めるようです↓↓

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