映画『AI崩壊』を観て感じたこと〜この作品が私たちに提示することとは…?

「AI」という言葉を見聞きする機会が増えています。

今年から日本でも小学校でプログラミング教育が必修となるなど、どんどんITが生活に浸透し、デジタル化(今時に言うとDX・デジタルトランスフォーメーション?)が進む現代。

昨年末、とうとう私も「AIに負けない仕事術」を意識し始めました。そんな矢先の、この映画の公開。

というわけで、『AI崩壊』観てきました。

これから観る方にひとつアドバイスをするとしたら…前方は目がチカチカして見づらいので、座席は後方を選ぶことをお勧めします。

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映画『AI崩壊』ストーリー&キャスト

舞台は今から10年後の2030年。医療AI(人工知能)が健康管理を機に全国民の個人情報まで管理するようになり、人々の生活に欠かせないライフラインとなっている(普通に考えたらとても怖い)世の中。

今の日本と照らし合わせて考えてみても、10年後ならあり得そう、というリアルな設定です。

そして、人の生活にどっぷり溶け込み、人が生きる上で欠かせないものとなった医療AIが突如暴走し、反旗を翻すかのように人間の生きる価値を選別・排除しようとし始めます。

暴走を始めた医療AIの創始者である天才科学者・桐生浩介は、功労される予定が一転、全国指名手配のテロリスト扱いをされながら、真実の解明=無実の証明とAIの暴走を止め、国民(というより娘)を助けるために奔走する、というストーリーです。

監督は『22年目の告白-私が殺人犯です-』の入江悠監督。今回は入江監督のオリジナル脚本だそうですが、濱口倫太郎さんによるノベライズの文庫が講談社から出版されています。

登場人物とキャストは以下のとおり。大体4つの派閥(?)に分けられるのでは、と思います。

【AI好意派…AIで人々の生活をより良いものにしたいと思っている】
まずは主人公、人々の生活に欠かせない医療AI「のぞみ」の開発者である天才科学者・桐生浩介。演じるのは大沢たかおさんです。

大沢たかおさん演じる天才科学者・桐生の亡き奥さんでAIの共同開発者、さらに医療AI「のぞみ」のモデルとなっているっぽい桐生望役に、松嶋菜々子さん。

桐生望の弟、そして桐生浩介の義理の弟で、AI「のぞみ」を運営・管理する大企業HOPE社の代表取締役・西村悟役に賀来賢人さん。

【AI支配派…AIを使って人々を管理したいと思っている】
大沢さん演じる桐生と敵対する警察サイドのキャストには、警察庁の天才捜査官・桜庭誠役にがんちゃんこと岩田剛典さん。その献身的な部下・林原舞花に芦名星さん。途中から係長・望月剣役で 髙嶋政宏さんも出てきます。

【AI無頓着派…AIにはついていけないけれど、人の心を持っている】
岩ちゃんたち合理性極まれりなAI派の捜査と反し、AIとは別軸で泥臭い昔ながらの捜査で真実に迫っていく、人情味あふれる所轄のベテラン刑事・合田京一役に三浦友和さん、合田のバディ的ポジションである捜査一課の新米刑事・奥瀬久未役には広瀬アリスさん。

【AI反対派…AIはいらないと思っている】
AIが浸透する世の中でも、AIに恨みや猜疑心を持ち、HOPE社の前で反対運動を起こしている反対派がいます。その反対派の代表格のような、AIを毛嫌いする週刊誌の編集者・富永英人役は、現在放送中のドラマ『恋はつづくよどこまでも』の来生晃一役で人気の毎熊克哉さんが演じています。

映画『AI崩壊』を観ての感想

「AI」というくらいなので、頭脳vs頭脳によるストーリー展開かと思いきや、意外とアクションシーンが多かった印象。でも、ストーリー構成に無駄がなく、伏線もわかりやすく回収されていたので見やすかった(わかりやすかった)です。

公式サイトにも記載のある「衝撃のラスト」に関しては、たしかに衝撃はいくつかありましたが…作風を真似て言うなら「95%の確率で概ね予定調和で終わる」という感じです。

社会派のサスペンスかと思いきや、家族愛もけっこう描かれていて、後半にかけては涙を誘うシーンがあったり…。 エンディングは良かったです(最後の大沢さんの言葉が好き)。エンディングでは近くにいた方が鼻をすすっていらっしゃいました。

作品を通し、観客である私たちにはいくつかの問題提起がなされたように思います。家族のあり方、社会の行く末、生き方…色々ある中で、人によって受け取るもの、刺激されたことは違うと思いますが、私が感じたのはやはり、ストーリーを通して観ている私たちに絶えず投げかけられる、AIを代名詞としたデジタル社会の是非。鑑賞中は目の前で起こっている表面上の展開を追ってしまいましたが、観終わった後、じわじわとそのメッセージ性の強さに気づかされました。

早いのか遅いのか、それとも今のタイミングがベストなのかはよくわかりませんが、今後想定される社会の姿と問題点の数々に、色々と考えさせられることが多かったです。

AIは本当に必要?人を幸福にするものか、それとも不幸にするものか

今現在、すでに懸念されているAIの進化と普及による、今のところは主に仕事面での人間(というより人の手)の不要論。私がそもそもAIに負けない生き方を考え始めたのも、私は今、AIができる仕事しかできていないかもしれない、と思ったからです。

AIは学習させればほぼ何でも答えが出せてしまいます。将棋もチェスも強くなるし、小説だって書けちゃいます。データの扱いに関しては人よりもよっぽど優秀。学習させまくったAIには知能レベルではまあ勝てないと思います。

人間にできることと言えば、例えば料理とか芸術とか、体を使ってしかできないこと?
あとは感情や情緒などに関わることでしょうか…?

AIの存在をつきつめていくと、人間の価値…と言うと語弊がありますが、人間の生きる意味すらもわからなくなるのでは、とちょっと怖くなる瞬間があります。

「火」と同じようなもの、なのかもしれません。上手に使えば便利なもの。でも、使い方を誤ってしまえば、人の命を奪っていく可能性がある。

進歩の速度が増す時代の流れにただ何となく身を任せるのではなく、便利になることで私たちが得るもの、失うもの、そして生きる意義・意味のようなもの。それらを個々がきちんと考える…本格的な水瓶座の時代を前に、生き方や在り方を見直す、やはりそんなタイミングなのかなと思いました。

数年後の日本で実際に起こりうるかもしれない世の中の形が描かれた『AI崩壊』。妙なリアリティがあり、何となく呑み込まれていくような今の風潮への警鐘のようでもありました。そろそろ上映が減ってきそうなので、気になっている方はお早めにご鑑賞ください。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
AIがあたりまえとなる時代、それが人を苦しめるものではなく、幸せをもたらすものでありますように。

公式サイトはこちら
映画『AI崩壊』
2020年1月31日全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/ai-houkai/about.html

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