【美人の足音】7.美人のデスクワーク

オフィスで「美人」と言われている人たちにはいくつかの共通点があります。

その1つが「デスクワーク」をしている時の印象です。「印象」と書いたのは、姿勢や表情などの見た目だけでなく、背中合わせや離れた席からでも感じることのできる音なども含むから。

結論から言うと、どんな美人でも、自席に座って仕事をしている時に発する音が騒音になっていたり品がなかったりすると、周囲からの美人度評価は確実に下がります。特に美人の場合、知らず知らずのうちに他人の興味をひいているので、普通なら気にされないようなことでも過敏にキャッチされてしまいやすいのです。

「デスクワーク」というと、今ではパソコンを使うのが一般的。

このパソコンを使った業務、ある程度賑やかな執務スペースではそこまで目立ちませんが、辺り一帯がシーンと静まり返った場所では、キーボードでタイピングする音、けっこう響きます。

しかも、おもしろいことに、同じ音のはずなのに、人によって指先から発する音…とでもいうのでしょうか、聞こえ方が全然違うんですよね。

品よく聞こえるものもあれば、うるさいなと思う耳障りなレベルのものまで様々。

キーボードの音は、使用しているキーボードによっても音が目立つものとそうでないものに分かれます。また、ネイルなどをしていると、通常よりもキーボードを打つ音が大きくなる傾向があります。

あとは、状況などによっても、急いでいたり怒っていたりする場合は、身体が力んでいるのか音が大きくなりがちです。時々私も自分の発する音の大きさ、醜さにハッとして、手が止まることがあります。(そして「ごめんなさい」と心の中で謝ります)。

でも、不快な気持ちになる一番のタイピング音は…実は姿勢が大きく関係している気がしています。

キーボードのタイピングが気にならない、または耳障りではない人は、大抵椅子に座っている姿勢が美しいです。背筋が伸びてはいるけれど、良すぎず、あくまで自然な感じで、肩に力の入っていない状態で指先がキーボードに触れています。

反対に、一見姿勢は良さそうに見えるけれど、前のめりになっている人、この姿勢の時が、一番耳障りな音を発しやすい気がします。体重が指先にまで乗ってしまうのか…ノートパソコンの、比較的音がしないはずのキーボードでも、騒音として、やたら耳に入ってくることがあります。

姿勢だけで見ると、特に男性に多い姿勢、椅子に浅く座り、背もたれに思いきり寄りかかっている姿勢の時は、見た目は悪いですが、音の大きさに関してはそこまでうるさくは聞こえません。(ただ、忙しい部署などでは、タイピングのスピードに、別の意味で顰蹙を買ってしまう…なんてことはあるかもしれませんが)。

このことからも、物理的に、肘から下に力が加わると、多分タイピング音はどうしても大きくなってしまうのだと思います。そしてそもそもこのような前のめりの姿勢になってしまうときというのは、急いでいるなど精神的ストレスがある時がほとんど。特に、焦り以上に苛立ちがある時などは、指先に向かって自分が発する音とともにその苛立ちも発してしまうことになるので気をつけたいものです。

同様に、マウスの扱い方も乱雑だと耳障りな音を発散してしまうことに…。

これも不思議だなと思うのですが、単にスピードが早いことと、そこに焦りや苛立ちなどの感情が付加されているときとでは、音の聞こえ方に差がある気がします。ネガティブな感情が乗っているときのほうが、周波数が変わるのか、耳障りな音に聞こえるのです。

そして、席に座っている時、パソコン以上に気をつけたいのが、机の引き出しを開け閉めする音。デスクタイプにもよると思いますが、引き出しの開け閉めの音は、うっかりするとかなり大きな音になり、周囲の人たちの集中を切ったり驚かせたり…ご迷惑になります。

その昔、急いでいるときや苛立っているときに引き出しを思い切り閉めたらものすごい大きな音が辺りに響き渡り、一斉に(冷たい)視線を集めて後悔したことがあります。

それ以降、引き出しの開け閉めは特に気をつけるようになりましたが…知人は「引き出しの開け閉めで育ちがわかる」と恐ろしいことを言っていました。

そもそも執務スペースでは、他人の仕事を邪魔しないためにも、大きな音は出さない、耳障りな音は立てない、それがマナーです。

美人のデスクワークは、たたずまいだけでなく発する音もスマート。

オフィスで「美人」の称号を手に入れるなら、仕事中に自分の発する音にも細心の注意を払いましょう。

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