神秘の島・仙酔島へのお呼ばれ旅【1】優しさと慈愛に満ちた宿「ここから」

今回の旅は、仙酔島へ向かうバス停から人の優しさに触れるものでした。

バス停で迷っていると、地元の方らしきおばちゃんが案内してくださって。バスの中では、運転手さんが私たち乗客に「車内の右側の方が陽が当たらないよ」とアナウンスしてくれました。

その時の私は人というものに嫌気がさしていたのか…人の距離感、温かさに涙が出そうになっていました。

島に着き、まずは龍神橋で龍神様にご挨拶をしようかと思いましたが、先客がいたので早いかもと思いつつホテルへ。

私が泊まったのは仙酔島にある旅館のひとつ「人生感が変わる宿 ここから」。

スピ系の人たちが団体で合宿をしに来る場所、というイメージがあったので、普通の旅館とは違うっぽい、ということは何となく理解していたものの、正直最初はどんなところなのだろう、とちょっとドキドキしていました。

でも、そんな不安、必要ありませんでした。

宿に入りすぐのところにある下駄箱には、私の名前を書いた紙が貼ってあり、そこにスリッパが置いてありました。自分の場所がきちんと確保されていること、何より、そこにおもてなしの心を感じ、まずそのことに驚きました。

チェックインの際も、仙酔島での過ごし方を相談したら、詳細にわたり説明、私に合うであろう形をアドバイスしてくださるなど、心を許して話せる距離感にホッ。(私も十分スピ系ですが、それ以上にスピスピしていたらどうしよう…とちょっと思っていました)。

すぐに顔と名前を覚え、そしてこちらの要望を把握してくださったことにも安心感、そして居心地の良さを感じました。

お部屋にあったメッセージにも心がふわりと温かくなりました。

お部屋についても、古いから傷みがあるよ的なことが何かに書いてありましたが、隅々まで行き届いたクリアな空間で、とても快適に過ごすことができました。

布団を出したら過去最高長のムカデ(?)が出てきてギョッとしましたけど(笑)。私よりも向こうのほうが驚いたらしく、驚異の技ですぐに畳の隙間から下へと消えていったので問題なし。

普段旅行に行っても、宿泊施設の方とはそこまで密な接点ってないと思います。もちろんここでもスタッフの方々と接する機会が多いわけではありません。

でも、うまく説明できないのですが、心の距離感とでもいうのでしょうか、それが近いのですがとても心地よいものなんです。

人見知りで社交的でもないので、館内ですれ違う時のちょっとした雑談も普段なら苦手なことなのですが、そのちょっとした談笑もここでは温かな気持ちになれることができました。

スタッフと客、その垣根を超え、人対人レベルのコミュニケーションができるから…でしょうか。

普段とは違うホスピタリティを体験し、夕食の時も、朝食の時も、チェックアウトの時も、常に感謝の気持ちが私の中に芽生えていました。

特に夕食時、女性のスタッフの方が細やかに対応してくださり、心地よい食事の時間を過ごすことができました。そして私たち旅行者の門出を祝う太鼓の演奏。旅館のスタッフの方による和太鼓での鼓舞と激励は心に響き、その熱さに震えるものがありました。

また、朝食の時には、同日宿泊していた団体様たちがお餅付きに一緒に入れてくださり、さらに優先してお餅を取り分けてくれたり、並ぶ列の間に入れてくれたり、さらには私のために追加のお餅を取ってきてくださったり…その方たちにも色々と良くしていただきました。

笑顔で「ありがとう」を何度言えたかな、私。

人の優しさがとにかく心にしみた旅となりました。

そのことにあまりにも感激して、幼少期を中国地方で過ごしたという友人に「人が優しいから向こうに住みたい」と言ったら、友人は「距離感が近すぎて過干渉なのが嫌、東京の適度な距離感と殺伐とした感じの方が自分には合っている」と言っていました。

そして、「多分あなたもそうだと思うよ」と。

確かにそれはそうかも…しれない(笑)。

でも、思いやりや優しさといった言葉が上部だけの陳腐なものではないということ、本当の優しさ、思いやりがどういうものなのか、その偉大さ、その重み、そして他人への影響力の大きさなどを知ることができ、それは今の私には必要なことだったと思っています。

本物の優しさや思いやりはきっと、ただただ心地よいもの。今まで私が認識していた優しさや思いやりは偽物、だったのかもしれません。

穏やかな気持ちで心地よく素敵な時間を過ごせたことに、改めて感謝です。ありがとうございました。

つづく。

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